まだ赤ちゃんの気配もない頃、散歩はただ愛犬と同じ速度で歩くだけの時間だった。風の向きや、アスファルトの温度。空の色の変化をいっしょに受け取るような、静かな日常。
その後、家族が増え、同じ道を違う重心で歩くようになる。かつて軽く押していたペットカートに、いつの間にかベビーシートが載り、視線の高さが変わる。生活が切り替わる瞬間は、ときに劇的で、少しだけ怖い。それでも、フレームはそのままに役割だけが入れ替わるエアバギーは、その変化を“断絶”ではなく“つながり”として受け止めさせてくれる存在だ。
「モノが増える」のではなく、「暮らしのレイヤーがひとつ重なる」。そんな感覚に近い。
生活のフェーズが連続していく道具としてのエアバギー
エアバギーは日本発のストローラーブランドで、ベビーカーとしてだけでなく、ペットカートやショッピングカートとしても使える「ライフバギー」の思想を根底に持つ。1
特徴は、空気入りの大径タイヤと3輪構造による抜群の走破性だ。舗装の割れや石畳、砂利道といった街の細かな凹凸を滑らかに吸収し、押す人の負荷を下げ、乗る者にとっても振動の少ない乗り心地をもたらす。また、ハンドブレーキや三角トラス構造のアルミフレーム、前輪360度回転による小回りの良さなど、安定性と安全性にも配慮されている。2
つまり、エアバギーは単なるベビーカーやペットカートではない。 “どの道でも、どんな景色でも、家族の誰かを乗せて”進める道具であり、生活のフェーズと街のレイヤーを静かにつなぎ直すための乗り物だ。
大径エアタイヤがもたらす“止まらない”安心
駅前のわずかな段差、商業施設のスロープ、公園へ続く砂利道。 都会の舗装はきれいに見えて、細かな凹凸が無数にある。外に出る気持ちは、そんな小さな揺らぎに左右されることが多い。
エアバギーは、大径の空気入りタイヤと3輪構造によって、その揺らぎをほとんど吸収する。押すときの腕の負担が軽く、乗っている側も振動を感じにくい。 “止まらずに進める”というのは、大げさではなく、外出の心理的ハードルを下げる構造だ。
ハンドルに荷物をかけがちになるこういったカートでも、どっしりと構えた安定性で倒れない。
育児やペットケアは、外に出ること自体が負担になりがちだ。 けれど走破性の高い道具があるだけで、「今日は行けるかもしれない」という軽やかさが生まれる。 それは、毎日の景色を少しだけ開いてくれる。
ペットから赤ちゃんへ、そして“並んで進む”未来へ
さらに、将来的にはペットと赤ちゃんが同じテンポで外へ出るシーンも描ける。 公園の入り口で風の匂いを嗅ぐ犬と、隣で揺れるベビーシート。 “並んで移動する”というささやかな未来を、現実的な選択肢にしてくれるのがエアバギーの稀な価値だ。
エアバギーの拡張性は、フレームを軸に上部ユニットを着替えるように載せ替えられる構造にある。 ペットカートからベビーカーへ。同じ一台のまま、役割だけが静かにシフトしていく。 工具はいらず、手首の小さな動きだけでパーツが収まる。その軽やかさには、日本のプロダクト特有の“細部への精度”が宿っている。
空気入りの大径タイヤが段差を吸収し、三角構造のフレームが安定性を生む。 舗装の継ぎ目、石畳、砂利の散らばる歩道。都市の地形が刻む細かな振動を、押す側にも乗る側にも伝えにくい。 走破性と使い心地の両方に、日常の“負担を増やさない”という思想が貫かれている。
「いまはペットだけ」「いつか赤ちゃんと」 そんな未来像が途切れず続いていくのは、この設計の精度が生活の変化を前提につくられているからだ。 パーツの着脱の滑らかさ、持ち手の角度、荷物の収まり。生活のテンポを乱さない細かな配慮が、暮らしのレイヤーを自然に重ねていく。
そして少し先の景色。 公園の入り口で風の匂いを嗅ぐ犬と、隣で揺れるベビーシート。 ふたりが同じスピードで外へ出る未来が、ごく当たり前のものとして思い描ける。 “並んで進む”というささやかな風景を現実的な選択肢に変えてくれるのは、この一台が持つ、静かなモード感と日本的な精度だ。
家の中に置いたままでも成立するデザイン性
生活道具は、家の中にある時間のほうが長い。
だからこそ、エアバギーの落ち着いた色調や細身のフレームは、玄関にもリビングにも自然に馴染む。 ペット用品/ベビー用品といったカテゴリーを超え、都市の暮らしに溶け込む“景色の一部”として扱われやすい。
道具を生活の真ん中に置くと、外出のリズムが変わる。 「赤ちゃんが生まれたから出かけにくい」のではなく、 「赤ちゃんが生まれても、この道具があれば外へ出られる」。 そんな前提で暮らしが再構築されていく。
人生の時間を静かに運ぶもの
エアバギーは、
- 大径エアタイヤによる圧倒的な走破性
- ペット、赤ちゃん、そして“並んで進む”未来への拡張性
- 家族のライフステージに寄り添う設計思想
これらを一台に宿した、きわめて稀な移動ツールだ。 それはもう、ベビーカーやペットカートの枠を超えている。
人生のフェーズを途切れさせず、静かに次の景色へ運んでいく。 エアバギーは、その連続性をそっと支える存在だ。
