夕方は、彼の時間
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夕方は、彼の時間 — 犬の目と薄明かり

日が短くなる9月。表紙の犬の目から、薄明かりの散歩を考える。

執筆・編集:FRENCHEESE編集部

公開 / 更新

金木犀の茂みから、犬が顔を出している。9月号の表紙だ。視線は少し上。何を見ているのかは、写真からはわからない。

少ない光を拾う目

犬の網膜には、暗い場所での視覚を担う桿体細胞が多い。多くの犬は、網膜を通った光を反射するタペタムという組織も持つ。少ない光を利用するための仕組みだ。1

ただし、暗い場所で見やすいことと、夕方にいちばん活発になることは別の話だ。この目の構造だけで、一頭ごとの活動時間までは決められない。

表紙には、緑と影がある。こちらは金木犀の季節を読もうとする。犬が読んでいるものは、また別なのだろう。

散歩の時計

人は空の色を見て、帰る時間を考える。犬の顔を見て、もう少し歩くか迷う。

夕方が短くなると、そのやりとりが少し忙しい。時計を持っているのは、こちらだけだ。

Footnotes

  1. Jeffrey Bowersox, DVM, DACVO, ACVO「Vision in Pets」。犬の桿体細胞とタペタムの働きについて。個々の犬の視力を診断するものではない。 ↩