ワールドカップが、世界を熱くしている。
その熱は、スタジアムの中だけのものではない。サッカーが文化として根を張った国々では、犬たちもまた、それぞれのやり方でこの祭典の一部になっている。クラブが、選手が、街が、彼らとどんな関係を結んでいるのか。世界のいくつかの風景を、のぞいてみよう。
イングランド|「今日の犬」という、粋な文化
サッカーの母国には、犬とフットボールの物語が驚くほど多い。
なかでも洒落ているのが、トッテナム・ホットスパーの取り組みだ。「Tottenham Hotspaw」と名づけられた、犬好きのための公式サポーターズクラブ。ファンが愛犬の写真を投稿すると、キックオフ前のスタジアムの大型スクリーンや、試合プログラムに「Dog of the Match(今日の犬)」として登場できるのだという。1
しかも、その傍らで里親を待つ保護犬を紹介し、チャリティ団体と連携している。応援の楽しさと、犬への眼差し。その両方が、さらりと同居している。
ブラジル|選手と入場する、もう一組のパートナー
サッカー王国には、もっと直接的な風景がある。
2015年、サンパウロFCの選手たちは、試合の入場時に、子どもたちのエスコートキッズに代わって犬を連れてピッチに現れた。彼らが胸に抱いていたのは、里親を探している保護犬たち。世界中が見つめるピッチを、犬たちのために使う——華やかさの裏に、確かな優しさがあった。2
ちなみに南米には、試合中にふらりとピッチに現れ、寝転がって人々を和ませる「乱入犬」の伝統もある。あるクラブの非公式マスコット犬は、広報に「彼はいい子で、みんなに愛されている」と紹介されるほど。フットボールと犬の距離が、とにかく近い。
ドイツ|あえて、入れないという選択
一方で、犬に「厳しい」国もある。ドイツだ。
ブンデスリーガのスタジアム——シャルケやドルトムントの本拠地では、警察犬を除いて、犬の姿はほとんど見られない。世界屈指の熱狂を誇るスタンドだからこそ、その判断は揺るがない。3
けれど、これは冷たさではない。あの轟音と人波のなかに犬を置かないことは、彼らの安全と心を守るという、もうひとつの誠実さでもある。熱狂を分かち合う場所と、犬と穏やかに過ごす場所を、きちんと分ける。ドイツの厳格さは、そういう成熟のかたちなのかもしれない。
そして、日本|愛犬と送る、12番目のエール
舞台を東京に移そう。
日本にも、この夏にふさわしい一着が生まれている。ドッグウェアブランド〈LAUW(ラウー)〉の「クールJAPAN WEAR」だ。鮮やかなサムライブルーに、背番号は「12」。11人の選手に続く"12番目の選手"、つまりサポーターを意味する番号が、愛犬の背中に添えられる。

クールJAPAN WEAR/LAUW(画像提供:LAUW)
美しいのは、そのコンセプトだ。スタジアムには行けなくても、テレビの前でも、お散歩中でも、愛犬と一緒に日本代表へエールを送る——まさに、私たちの観戦そのものを肯定してくれる一着。
機能も、この季節に応える。水で濡らして振るだけでひんやりするFULL COOL素材、UVカット率98%。ぬるくなっても、振ればまた冷たさが戻る。夏の応援散歩に、これ以上ない仕立てだ。4サイズは全9サイズ展開。素材はポリエステル100%。
世界中で、犬たちがそれぞれのチームに寄り添っている。
ロンドンのスクリーンに映る一匹も、サンパウロのピッチを歩いた一匹も、ベルリンのソファで主を待つ一匹も、そして東京で背番号12を着た一匹も。みんな、大好きな誰かと、同じ夏を生きている。
さあ、愛犬と一緒に。最高の夏を、応援しよう。
犬とサッカーの物語は、世界中にまだまだある。Frencheeseでは、ワールドカップ会期にあわせて、「世界の犬とサッカー」を一カ国ずつ、不定期でお届けしていきます。次はどの国の、どんな一匹に出会えるだろう。
