執筆・編集:FRENCHEESE編集部
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九月、〈Jo Malone London〉が初めて犬のためのシャンプーを出した。英国のペットケアブランド〈WildWash〉と組んだ「オレンジ & シダーウッド ドッグ シャンプー」で、日本でも九月四日から店頭に並んでいる。その顔を務めるのは、アンバサダーのトム・ハーディと、彼のフレンチブルドッグ、ブルーだ。1
ジョー マローンが、犬のためにつくったもの
中身は、天然由来のオレンジとシダーウッドの精油を配合したシャンプーだ。泡立ちはさっぱりと軽く、洗い上がりの被毛に艶が出るようにつくられている。組んだ〈WildWash〉は、プロのグルーマーにも愛用者の多い英国のブランドで、天然由来の処方と素材の質にこだわる点で、ジョー マローンと考えが合ったという。1限定品ではなく定番として出しているあたりに、ブランドの本気がうかがえる。2
フレグランス開発責任者のセリーヌ・ルーは、香りのある暮らしを扱うブランドとして、犬の製品を以前から検討していたと語っている。2キャンドルやルームスプレーや自分のコロンと同じ並びに、犬の毛並みの香りが加わる。香りで暮らしを組み立ててきたブランドが、その設計図に犬を正式に描き込んだということだ。
285mLのボトルには、四種類の犬のイラストがある。オンラインでは犬種を指定できず、どの犬が届くかは開けるまでわからない。3
オレンジ & シダーウッド ドッグ シャンプー 285mL ¥3,630(ジョー マローン ロンドン)3
トム・ハーディと、ブルー
ブルーは、広告のためだけにハーディの隣に来た犬ではない。
2021年のクリスマス、ハーディはBBCの子ども向け番組『CBeebies Bedtime Stories』に、ブルーを伴って登場した。読み聞かせのそばに、小さな聞き手がいる。4
2024年の『ヴェノム:ザ・ラストダンス』のプロモーションでは、BBC Radio 1のインタビュー中、ブルーがハーディの腿に前足をかけ、そのまま膝に収まったと報じられている。5 スクリーンでは荒々しい役の多い俳優が、フレブル一頭にはあっさり負けてしまう。その落差が、二人らしい。
同じ2024年、ハーディはジョー マローンの「サイプレス & グレープバイン」のアンバサダーに就き、陰影の濃い、映画のようなフィルムに出演した。6 ブランドのフィルムで共演してきたブルーに、今回のシャンプーで、ついに自分が主役の番が回ってきた。1
余談:ブルーの本音
キャンペーンの広告では、ハーディとブルーがバスタイムをともにする。1
ジョー マローンの公式サイトには、ブルーの声という設定で書かれた遊びのQ&Aも載っていて、こちらも同じ調子だ。最近ハーディのビスケットが物足りないとこぼし、人の話はビスケットが絡むときしか聞かないと言い切る。キツネのフンの匂いがしていたのがいつだったか思い出せない、とぼやく一言まである。7極上の香りに包まれても、本人の関心はどうやら別のところにあるらしい。
二つのtreat
英語の「treat」には、おやつという意味と、もてなす、大切に扱うという意味がある。8ハーディが差し出したのは、上等なバスタイムというtreatで、ブルーが欲しかったのは、ビスケットというtreatだった。
秋の夜が長くなって、シャンプーもゆっくりできる季節になった。オレンジとシダーウッドの泡で洗い上げたら、湯上がりのフレブルが振り返る前に、おやつを用意しておこう。本当のtreatがどっちなのかは、たぶん彼がいちばんよく知っている。
Footnotes
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Cosmetics Business:Jo Malone London breaks into dog grooming(Céline Rouxへの取材) ↩ ↩2
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RTÉ:Tom Hardy back for Christmas CBeebies Bedtime Stories(2021年12月17日) ↩
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DogTime:Tom Hardy’s Dog Gets Adorably Clingy by the End of ‘Venom’ Interview。BBC Radio 1のインタビュー映像を紹介する記事。 ↩
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Jo Malone London:Tom Hardy for Cypress & Grapevine Cologne Intense(2024年5月14日) ↩
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Jo Malone London:Get Ready With Me… Blue Hardy talks dog grooming ↩
