春になると、スーパーの野菜売り場が変わる。 冬のあいだ影を潜めていた緑が、ふいに並び始める。アスパラガスもそのひとつだ。旬は短い。でもだからこそ、この季節に一度は使いたい食材がある。今月は「学ぶ」をテーマに、アスパラガスのことを少しだけ深く知りながら、春のごはんを作ってみたい。
アスパラガスって、どんな食材?
アスパラガスは、犬に与えられる野菜のひとつだ。
特筆したいのは、アスパラギン酸の含有量。名前の由来にもなったこのアミノ酸は、疲労回復や新陳代謝のサポートに関わるとされている。冬の寒さで少しずつ蓄積した体の疲れを、春の食材でリセットする——そんなイメージで取り入れてみてほしい。
ほかにも、骨の健康に関わるビタミンK、細胞の生成をサポートする葉酸、腸内環境を整える食物繊維と、春の体づくりに嬉しい栄養素が揃っている。
ただし、与え方には少しだけ注意が必要だ。
生のまま与えるのは避けること。消化しにくいだけでなく、硬い食感が喉につかえることもある。必ず加熱してから与えよう。また、根元に近い硬い部分は繊維が強く消化の負担になるため、柔らかい穂先側を使うのがおすすめ。味付けは一切なし。シンプルなままが、いちばんいい。
アスパラガスと鶏むね肉の春ごはん

材料(犬用・2〜3食分目安)
- アスパラガス:2〜3本(穂先側のみ使用)
- 鶏むね肉:100g
- 雑穀ごはん(または白米):犬の1食分
作り方
- アスパラガスは根元の硬い部分を折り取り、穂先側を小口切りにする。
- 鶏むね肉は一口大に切り、沸騰したお湯で火が通るまで茹でる(約5〜7分)。茹で汁はスープとして使えるので捨てずに取っておく。
- アスパラガスを同じ鍋で1〜2分さっと茹でる。
- 雑穀ごはんの上に鶏むね肉とアスパラガスをのせ、茹で汁を少量かけて完成。
ポイント
茹で汁をかけることで水分補給にもなり、食いつきもよくなる。鶏むね肉は脂肪が少なく消化に優しいため、胃腸が敏感な子にも向いている。雑穀ごはんはミネラルが豊富だが、消化が心配な場合は白米に置き換えてもOK。
与える量は体重や体調によって異なるため、かかりつけの獣医師に相談しながら調整を。
旬を食べるということ
「旬の食材を使う」というのは、料理のテクニックではなく、季節を読む力だと思う。
春に芽吹くものには、冬を越えた体に必要な栄養が宿っている——そんな言い方は少し詩的すぎるかもしれないけれど、旬の食材が体に馴染む感覚は、人間も犬も変わらないのかもしれない。
毎日のごはんに、少しだけ「知る」を重ねてみること。それだけで、食卓の景色が変わる。彼らの食べる姿を眺めながら、春のことをまたひとつ、学んでいく。
