ESSAYで、噛み終わるまで待つ時間のことを書いた。カリカリのなかでも、その時間がいちばん長く続くおやつを作ってみる。鶏ささみを薄く開いて、オーブンでゆっくり乾かすジャーキーだ。材料はほぼささみだけで、人の分も同じ天板で焼ける。
薬膳から見るささみと秋
薬膳の考え方では、鶏肉は体を温める「温」の性質をもち、気を補う食材とされる。1朝晩が冷えはじめる十一月には、ちょうどいい素材だ。
一方で、秋は乾燥の季節でもある。中医学では秋の乾きが体の潤いを奪うと考え、潤いを補う食べものをとるようすすめている。梨はその代表のひとつだ。2乾かして作るおやつを、乾いた季節に食べることになる。だから今回はジャーキーの横に潤いをひとつ添えることにした。
材料
作りやすい分量(レシピ案・試作確認前)3
- 鶏ささみ 3本
- 梨 少し(添える分)
- 人の分:塩、粗挽きこしょう 各少々
つくり方
- ささみの筋を取り、厚みに包丁を入れて開く。5mmほどの均一な厚さにそろえ、縦に細く切る。
- 人の分を2〜3切れ取り分けて、塩とこしょうをふる。犬の分には何もつけない。
- オーブンシートを敷いた天板に、人の分と犬の分を端と端に分けて並べる。
- 120℃に予熱したオーブンで60分焼き、裏返してさらに30〜60分焼く。中心までしっかり火を通し、水分が抜けて乾いた状態にする。4
- 天板にのせたまま冷ますと、表面がパリッと仕上がる。
潤いのひと切れ
梨は皮をむき、種と芯を取り除いてから、小さく切って添える。梨の果肉は犬も食べられるが、種と芯は与えない。5乾いたおやつのあとは、水の器をいつもより近くに置いておく。人の分の梨は塩こしょうをふったジャーキーと交互に食べると、甘さと塩気がちょうどいい。
渡すときと保存のこと
早食いの子は噛まずに飲み込んでしまうこともある。その子の口に合う大きさに割ってから渡し、食べ終わるまでそばで見ていたい。保存料を使わない手作りなので、冷蔵庫に入れて早めに食べきる。湿気てやわらかくなったものは、焼き直すより作り直すほうが安心だ。
天板の端と端で、同じささみが焼き上がる。温めるものと潤すものを、同じ皿に並べる。おやつはごはんの外側にある小さな楽しみなので、量はその子のごはんに合わせて控えめに。療法食を食べている子や持病のある子は、材料と量をかかりつけの獣医師に確かめてから。6
Footnotes
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Shanghai Daily:Autumn dryness brings need for different diet ↩
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編集注:分量・温度・時間は編集部のレシピ案で、試作前のもの。公開前に試作し、中心まで火が通る時間、仕上がりの硬さ、保存できる日数を確認する。 ↩
